藤野正観仏画教室に通う生徒たちによる作品発表会 

2025年10月19日〜26日まで仏画館で開催します
午前10時〜4時頃まで(最終日は午後3時まで)


仏画教室展
正観と生徒たちの作品発表会



◆案内はがき

生徒さん各々が忙しい合間、この展示会のために、頑張ってる様子をスナップ写真にしました。
新人さんの参加が多くなりましたが、皆さん、実力以上の作品が完成したようです。
仏画に少しでも、ご興味のある方は、この皆さんと一緒に楽しく仏画を学びませんか?

目標、コンセプトは、観る人々の心を静め、心の奥底にある慈悲心を思い起こさせ、精神的な平穏をもたらすような、
そんな絵、仏画制作を目指します。

※出品者は、出品を希望された方々だけとなります。
★★★今年の出品予定は、次の人たちです★★★

伊藤、長村、小西、仲川、中嶋、中村琴、ニイ、藤原、峯松、山路、正観、】

遠方から電車などでお通いなので、手荷物となる作品のサイズがどうしても小さくなり、大きくてもA3サイズぐらいの小品になってしまいます。




2025年10月 藤野正観仏画教室生徒たちによる作品発表会

出品者と作品


2024年にはKBS京都テレビに、取材していただきました


※掲載順番は、コメントの提出順。

問い合わせ

作品タイトル 筆者 当教室での
経年数
サイズ 作品形態 筆者からコメント
愛染明王図 伊藤三瑳子
(東京)
10年以上
(月2回コース)
紙本A3 額装 怒りの形相で知られる愛染明王は、煩悩や欲望を否定せず、それらを悟りの力へと転じる仏です。激しい炎のような姿の奥に、深い慈愛と包容力が宿っています。その生命力に魅了され、ひと筆ひと筆、祈りを込めて描きました。ご覧いただく皆様の心にも、静かな力が届きますように。
如意輪観音図 藤原彩子
(奈良)
5年未満
(本気コース)
絹本 
115×48
仮軸装 如意輪さんを初めて見た時は、なんてチルなお方だろうと思ったものです。後にチルどころか六本の御手で六道全ての救済を担っていると知り、数多居られる変化観音の中で、特に心を寄せるようになりました。初の試みである金色身、補陀落をいかに荘厳するかなど、修行させて頂き感謝です。
岩座十一面観音図 藤原彩子
(奈良)
5年未満
(本気コース)
紙本
 87×59
額装 太山寺の原画よりも軽やかに、また楽詩舎版のように威厳のある大きさで仕上げました。頭上にいただく十一の多様な相を見ると、私の周囲の人々が浮かびます。慈悲の塊のような人、叱咤し導いてくれる人。そうした様々な「ご縁」を一面一面の中に丁寧に描けたのもこの大きさならではで、楽しみながら描かせて頂きました。
虚空蔵菩薩図 長村章子
(大阪)
3年目
(月2回コース)
絹本、
20×33
軸装 初めての絹本に、自分のお守り本尊の虚空蔵菩薩を描かせていただきました。
何度も落として塗り直し完成しましたが、先は長く、ますます精進せねばと実感しております。
不動明王 小西真帆
(大阪)
3年目
(やる気コース)
絹本A3
額装 麻の葉文様は下絵から起こしたので、細かな作業に苦労しました。髪の毛の金線も、一本一本を細く描くのが難しかったです。迦楼羅炎には複数種類の本朱を用いたため、より迫力のある表現になったと思います。
波切不動明王図 中嶋いぶき
(奈良)
4年目
(月2回コース)
絹本A3 額装 波切不動明王を描くにあたり特に気をつけたのは炎の描き方です。夜の海から現れるお姿を荘厳に見せる為、炎をより熱く迫力が出るよう3種類の朱色を塗り重ねながら表現しました。
普賢菩薩図 山路知苑
(京都)
2年目
(月2回コース)
紙本
 300×450mm
軸装 普賢菩薩は「あまねく賢い者」を意味し、慈悲と智慧を象徴する存在として信仰され、辰・巳年生まれの守護本尊としても親しまれています。そのご縁にちなみ、学びの一環として描かせていただきました。抑揚のある線の美しさに惹かれ、白描を完成形と見据えてお手本を写し取りました。未熟ながらも、清らかな線を通じて仏様の面影を少しでも映せればとの思いを込めています。
十三仏来迎図
山路知苑
(京都)
2年目
(月2回コース)
紙本
 415×800mm
軸装 十三仏来迎図は、阿弥陀如来をはじめ十三の仏様が往生者を迎え、三十三回忌までの各節目に寄り添い極楽浄土へ導く姿を表したものです。本作は紺紙に真鍮粉を用いて描き、飛雲に乗る来迎の尊い姿を写させていただきました。実家での法事の折に手を合わせられるよう願いを込めて制作いたしました。未熟ながらも、仏様の光明を少しでも伝えられれば幸いです。
飛天
法海寺大雄寶殿西壁
倪 愛琳
(京都)
2年目
(月2回コース)
紙本A3 額装 飛天が供花を携えて舞い降りる姿に心惹かれ、制作いたしました。衣の翻りや雲気の流れを通じ、軽やかで自由な天界の雰囲気を表現するよう努めました。
描き始めた折、日本舞踊で「天女が舞い降りる」振りを踊る機会があり、不思議なご縁を感じました。舞の所作と筆の動きが重なり合い、より一層この飛天像に親しみを覚えつつ制作できました。
初めての出展に際し試行錯誤を重ねましたが、多くの学びを得ることができました。先生と先輩方のご指導に支えられ、この経験は留学生活における大切な思い出となりました。
文殊菩薩図 峯松ゆみ子
(奈良)
3年目
(月2回コース)
紙本A3 額装 仏の知恵を象徴する菩薩様です。古代インドに実在した人物がモデルと知りました。右手に煩悩を断ち切る知恵の劍、左手には経典を載せた連華を持っておられ、煌びやかな上に鋭さを感じました。
善女龍王図
(ぜんにょりゅうおうず)
仲川由香
(京都)
4年目
(月2回コース)
絹本A3 額装 先生の描かれた善女龍王図に感銘を受け、また、住まいの近くに神泉苑があるということもあり、ゆかりのある善女龍王を描きました。
善女龍王は、仏教の守護神であり、雨乞いの対象である竜王のうちの一尊です。平安時代、弘法大師空海が京都の神泉苑で雨乞いの修法を行った際に現れ、雨を降らせたと伝わります。
この度は、淡彩色に挑戦しましたが、思うように色が決まらず苦労しました。今後も、継続して思うような色や線が描けるようになりたいと思います。
普賢菩薩図 中村琴恵
(大阪)
3年目
(やる気コース)
絹本
30cm×65cm
軸装 三年目の仏画として普賢菩薩を描きました。象を描きたくて選んだ題材でしたが、彩色を重ねる中で菩薩さまの慈悲と智慧に惹かれました。色を落としては塗る作業を何度も繰り返し、なかなか前に進まず悩むこともありましたが、色が柔らかく広がったときの喜びや、少しずつ表現できる楽しさを感じながら、白象や蓮華の清らかさを表現しました。


仏画館

仏画教室


仏画館は、仏画工房 楽詩舎の付属ギャラリーです。