2020年2月9日 読売都新聞滋賀版  

 2020年(令和2年)2月9日(日曜日) 読売新聞
釈迦入滅悲しみ精緻に

東近江で展示仏絵師が描く45点

 
 東近江市出身の仏絵師藤野正観さん(69)(京都市在住)が描いた仏画を紹介する「藤野正観の仕事展」(読売新聞大津支局など後援)
が8日、東近江市五個荘竜田町の書画の博物館「観峰館」で始まった。
3月15日まで。
 藤野さんは1968年に染織図案家となり、その後、独学で仏画の制作を始め、寺院などへ作品を奉納している。
仕事展は、画業50周年を迎えた節目として企画された。
 今回の展覧会のなかれた「江戸様式涅槃図は、入滅した釈迦を菩薩や俗人、動物らが取り囲み、悲しみ嘆く様子を精密に表現。
そのほか悟りの境地を表す「元禄本胎蔵曼荼羅」羽を広げるクジャクの背に座した「孔雀明王図」など、神秘的な作品計45点が並ぶ。
 藤野さんの中学時代の同級生という同市の僧侶京極博義さん(69)は「色彩も表情も豊かで、興味深い」と見入っていた。
 
午前9時半〜午後5時。
12、17、25日と3月9日は休館。一般500円、高校・大学生300円。中学生以下無料。問い合わせは同館(0748・48・4141)。