2020年2月5日 中外日報社

仏絵師・藤野正観氏
画業50年記念の作品展

 仏絵師・藤野正観氏(69)の画業50年を記念した作品展「藤野正観の仕事展」が8日から3月15日まで、滋賀県東近江市の「観峰館」で催される。
 同館は日本習字教育財団創立者・原田観峰がコレクションした中国の書画を中心に展示する博物館で、節目の年を迎えた藤野氏が東近江市出身という縁で作品展を企画した。
存命中の作家の作品展を開催するのは初という。
 京都市西京区で『仏画エ房・楽詩舎』を主宰する藤野氏は尊像画と共に、「両界曼荼羅」「涅槃図」「富麻曼陀羅」といった仏画の大作を多数描いて
いる。
会場には、この作品展のために制作した江戸様式涅槃図」をはじめとする40点余りを展示する。
涅槃図のサイズは縦176cm、横145cmで大和絵の技法を使い、精緻に描き上げた。
 画業50年の節目の年を迎え「今後はこれまで培ってきた経験・知識を通して自由な創作活動にも挑戦したい。私の中から何か自由な発想が生まれ
ることを期待している」と話している。
 開館時間は午前9時半から午後5時まで(入館は同4時まで)。不定期な休館日がある。
入館料は一般500円。問い合わせは観峰館=電話0748(48)4141
(写真は藤野氏と「江戸様式涅槃図」)