2006年10月29日付け 毎日新聞  京都地域版


光明寺で開眼法要

お経を絵に 当麻曼荼羅  

彼岸時に公開
 長岡京市の西山浄土宗総本山・光明寺でこのほど、約2メートル四方の「当麻曼荼羅(たいままんだら)」の開眼法要が営まれた。西京区在住の仏画家、藤野正観さん(56)が描き、同宗派の常念寺(愛知県一宮市)、松坂俊照住職が奉納した。藤野さんは「お経を絵にしたもの。一人でも多くの人に縁を持ってほしい」としている。

 当麻曼荼羅は、極楽浄土に往生する術を分かりやすく説く図。同宗派の祖・証空上人が当麻寺(奈良県)で見て「文字で学んだことが絵で見られる」と驚いたとされる。藤野さんは「集大成」の意気で取り掛かり、江戸期の写本などを参考に彩色だけで1年半をかけた。寺では春秋の彼岸時に一般に拝んでもらうという。【鶴谷真】

毎日新聞 2006年10月29日